破約国のウドン

第一次世界大戦の時、三国同盟の一員であったはずのイタリアは、ロンドンで秘密条約を結ぶと1915年、協商国側に立って参戦。当然同盟国ブチギレ。オーストリアではイタリア由来の言葉がすべて禁止されます。もちろんイタリア料理も例外ではありません。スパゲティは敵性用語なので、ウィーンの料理屋はメニューを「破約国のウドン」と書き換えました。すごい根の持ち方。当たり前だ。
ちなみに、このあまりにも節操のない裏切りは国内でも問題になり、当時の首相は議会で釈明を求められることになります。とはいえ、さすがにどんな大義名分を用いようともこの状況を正当化することは難しい。そこで苦し紛れに首相が言った有名な言葉が「神聖なるエゴイズム」。要するに完全に開き直っちゃったわけ。まあ、現代のどこかの国の状況を見ていると、ここまで言ったほうが逆にすっきりする気がしないでもない。