ドイツ連邦議会選挙

http://www.asahi.com/international/update/0918/010.html
大接戦らしい。
ドイツの政党には中道右派キリスト教民主同盟(CDU)*1中道左派社会民主党(SPD)の2大政党に、中道の自由民主党(FDP)、環境左派の緑の党、そして共産党の流れを組む民社党があるわけだが、今回、与党である社会民主党緑の党新自由主義的傾向の強まりに反発した社民党の一部が党を離脱し民社党と合流して左翼党を結成したためにおかしなことになった。出口調査では現与党は過半数に達せず、他方CDU/CSUも、FDPと組んだとしてもギリギリ届かない。必然的に左翼党がキャスティングボートを握るかたちなわけだが、現与党とはそれまでの経過から組むに組めず、とはいえ保守側につくのは論外。
そこで持ち出されてきたのが60年代に一度だけ前例がある2大政党の「大連立」。うーん。キージンガーの大連立は後のブラント政権を準備したという意味があったけど、現在はどうだろうか。理念無き連立。それよりは左翼党が現在の与党に閣外協力する「左派連合」のほうがマシか。
海の向こうの話だが押し寄せる新自由主義の波に暗中模索という点ではドイツも日本も変わらない。今回ドイツがどのような選択を行うのかは注目したい。