SFセミナー夜の部東浩紀部屋に関するごたごたについて

http://www.hirokiazuma.com/archives/000219.html
http://d.hatena.ne.jp/K_NATSUBA/20060504#1146799876
http://d.hatena.ne.jp/mhk/20060507
メール問題については、第三者が口出しすることでは無いと思うので黙っておきますが、合宿企画については一応その場に居た者として少し言わせていただきたいと思います。
ちなみに私は夏葉氏の知人ではありますが、特に彼の擁護というわけではなく、あくまで自分の視点からみたその場の雰囲気というものを述べようと思います。
企画は途中の部屋替えをはさんで実質的に2部構成で行われていました。
第1部では皆手を上げてから発言するなどスムーズな進行が行われており、企画が潰れているという印象を受けませんでした。
ぐだぐだになったのは、いい感じで皆酒が回ってきた第2部からだと思います。まず、前島君が泥酔していて、様々な個人的感情も含めて東浩紀氏に食って掛かり、周囲の人間もそれを楽しんでいた、のは事実です(ただし彼に「企画を潰してやろう」という悪意はけして無かったはずです)。しかし他方で周囲の人間は東氏の話を興味深く聞こうとしており、その障害となっていた前島君をなんとかして黙らせようとしていた、のも事実です。「お前は俺がしゃべっていいというまでしゃべるな」「しゃべる前にまずこのホワイトボードに200字以内でまとめろ」「いいから黙れ」あるいは無言でうしろから抱きしめるとか。もちろん、その黙らせ方がお茶らけていたのは確かですが、それはSFセミナーの、全員酒が入っている状態でのノリでは仕方のないことで(逆に言えばそうした何でもアリな空気がああいった場のよさでもあるので)、というか、

「黙れ」
「黙るからしゃべらせろ」

笑う以外のどうしろと?
また、前島君の発言はその場にはふさわしいものではありませんでしたが、また別の場所では正当なものも多く含まれており、そうした場合に彼を黙らせる方法としては「叱責する」ことでは無く、「愛する」こと以外に無かったというのもあります。
あと、前島君は企画の途中で寝てしまった(というか、強引に寝かしつけられた)ので、その後に東氏が企画がうまくいかなかったと思ったならば、それは彼の責任ではなく、別の要因のような気がします。
個人的には東氏が言いたかったことはその場に居た人々に上手く伝わっていたと思うのですが、(前島君以外にも)本論以前の、「営業」とか「戦略」とかの部分にこだわっていた人たちがいたこと、あるいは、ミクロな技術の話を拡げようとしていた人たちがたことが、若干消化不良感を与えていたような気がします。*1

*1:その点では、夏葉氏の質問はきちんと本論をついていたのであって、(東氏が考えていたと思われる)企画の主旨にむしろ沿ったものでした。