10月29日の日記に、ドイツにおける戦争責任論の歴史について書いたが、「戦争責任においてドイツはしたたか」という議論は、保守派だけでなくいわゆるリベラル派の間にも浸透しているらしい。ちょっとショック。
確かにドイツにはしたたかな面もあるだろう。しかし、たとえば現在、ドイツ政府が第二次大戦後に起きた「ドイツ人追放」に対する賠償を求めているという事実はないし、むしろシュレーダー政権は国内のそうした動きを抑えようとすらしているのだ*1(むろん、これが全面的に正しいことなのかどうかは分からないけれども)。
ところが、世間一般ではどうやらそういうことになっているらしい。いったい誰の影響なんだろう?