2003-10-26から1日間の記事一覧

たとえば一方で各領邦において立憲主義を推進し、他方でドイツの統一を構想していた人たちの中で、ナショナリティというものはどう内面化されていたのか、という問題もありますね。

林健太郎「ドイツの統一と戦争」『林健太郎著作集3』

ウィーン体制からドイツ帝国成立までを、政治史中心に追っていく。多面的な視点から、簡潔にまとめられた良い通史だと思う。ただ、勿論様々な留保は付けているのだけど、総論としてはドイツ統一自体は肯定すべきものであるとみなされているのに多少違和感が…