前にも書いたが、なんで君が代に対するブーイングに対してあんなに怒る人がいるんだろうね?国旗国歌とは国歌の象徴であって、それに敬意を払うかどうかは、その国旗国歌が表象している国家に対する敬意次第じゃないの。あらゆる国旗国歌に対しては無条件で敬意を払わなければならない、というのは自明じゃないと思うぞ。僕としては君が代へのブーイングには何も感じないし、もしその場にいたら一緒になってブーイング―はやらないかもしれないが、少なくとも着席はするだろう。(むろん、これは「反日」だからということではなくて、「君が代」そのものが抱え込んでいる歴史性や、現在の日本政府の思想傾向に対する反発、あるいは、そもそも国旗国歌に敬意を払うという発想自体がイヤ、など、もろもろの理由が複合的に合わさったものなのだが。)ただ、ブーイングに対して不快感を感じる人がいるのもわかるし、「空気嫁」という理屈もわかる。そりゃ僕だって自分の思想を貫くか、とりあえず空気読むか、それは時と場合によって使い分けるさ。でも、空気嫁っていうのは、あくまでも相手に期待するものであって、当然のこととして相手に要求していいことではないと思うんだけど。だから、中国のブーイングしてる人に対してやるべきなのは「説得」であって、「説教」ではないと思うし、少なくとも自分が不快に思ったことを理由に、見下すような言い方をしてはいけないだろう。ブーイングをする側の「反日感情」が、彼らの勝手でしかないのと同様に、ブーイングに不快感を感じる側の「不快感」も、彼らの勝手でしかない。もちろん、直接的な暴力や妨害行為などはまったく別。