自衛隊

まあ、そういった個人の「信念」に基づく自己責任と政府の対応とは別、という話は前回の人質事件のときもした。犯人の要求が「自衛隊派遣」という政府の政策に関わるものである以上、通常の人質事件とは異なり、事件の責任が政府に発生するのは当然であると思う。「退避勧告」とは「個人の利益にとって危険だからお勧めしません」以上のものではないのであって(「自己責任」とは、その範囲においてのみしか発生しないのであって)、政府にとって都合悪いから行くべきではない、という論理に従う義務は国民には無い。当然退避勧告に従うか従わないかで、国民の生命に対して政府の責任が発生するかしないかが決まるわけではない。
つまり、こうした「自衛隊派遣」に起因する人質事件の発生は、自衛隊イラクに駐留させることによる当然のリスクであって、政府はうんざりしたり責任逃れしたり恩着せがましく振舞ったりしている場合ではなく、事件に対してに真摯に向き合わなければいけない。
で、これを踏まえて考えるに、イラク自衛隊って人命犠牲にしてまで駐留しておく意味無くね?テロリストに屈するとまた同じような事件が発生するというが、今回の事件はまさに前回テロリストに屈さずに自衛隊を駐留させた結果発生したわけでさ。ズルズル駐留させてこれ以上酷いことになる前に、いっそきっぱり撤退させたほうがいいと思うんだが。どうせほとんど復興の役に立っていないんだから。